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ライブコーディング音楽 & ビジュアル 2026 — Sonic Pi / TidalCycles / Strudel / Hydra / TouchDesigner / SuperCollider 徹底ガイド

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プロローグ — コードが舞台に上がった時代

2010年、イギリスのシェフィールドにある小さなクラブで「Algorave」という名のパーティが初めて開かれた。DJブースにはノートパソコンがあり、スクリーンにはソースコードがそのまま映し出されていた。観客はビートに合わせて踊ったが、彼らが見ていたのは実はAlex McLeanがリアルタイムでタイプするHaskellのコードだった。

15年経った2026年、その風景はもう実験ではない。

この記事は、2026年5月時点のライブコーディングの地図一枚を描く。「コードで舞台に立つ」とはどういうことか、どのツールがどこで使われ、学生・ミュージシャン・VJ・メディアアーティストそれぞれがどこから始めるべきかを。


1章 · 2026年のライブコーディングの地図

ライブコーディングは大きく三つに分かれる。

[音楽のライブコーディング]
    Sonic Pi   — Ruby DSL、教育 + コンサート
    TidalCycles — Haskell、アルゴレイブの本家
    Strudel    — JS、ブラウザ専用 (TidalCycles移植)
    FoxDot     — Python、SuperColliderバックエンド
    SuperCollider — sclang、35年の本家
    Pure Data  — ビジュアルパッチ、Miller Puckette
    Max/MSP    — 商用ビジュアルパッチ (Cycling '74)

[ビジュアルのライブコーディング]
    Hydra      — JS、ブラウザ、Olivia Jack
    Punctual   — 関数型シェーダーDSL、David Ogborn
    p5.js      — Processing for the Web
    openFrameworks / Cinder — C++

[ビジュアルプログラミング (ノードベース)]
    TouchDesigner — ノードグラフ、GPU高速化
    Notch       — モーションデザイン + メディアサーバー
    vvvv        — ノードベース、Windows中心
    Resolume    — VJソフトウェア

[その他]
    ORCΛ       — エソテリック・シーケンサー (Hundredrabbits)
    Renoise    — トラッカー (スクリプト可)

この三つはステージで頻繁に一緒に使われる。TidalCyclesでビートを組み、Hydraでビジュアルを組み、OSC/MIDI/Ableton Linkで同期する。「ライブコーディングのセット」と言うと、通常音楽 + ビジュアルのデュオもしくはソロでのマルチタスクを指す。

三つの基本コンセプトを先に押さえる。


2章 · Sonic Pi — 教室とコンサートホールの間

Sam Aaronがケンブリッジ大学コンピュータ研究室で作ったSonic Piは、「子どもにコードを教えるための楽器」として始まった。その決定が結果的に、2026年で最も親しみやすいライブコーディングツールを生んだ。

中心はRuby DSL + SuperColliderサウンドエンジン。文法はRubyのように親しみやすいが、音は実は35年もののSuperColliderが出している。

最小のセット。キーボード1行。

play 60

MIDI 60(C4)が一度鳴る。パターンを作るには、

live_loop :kick do
  sample :bd_haus
  sleep 0.5
end

live_loop :bass do
  use_synth :tb303
  play chord(:E2, :minor).choose, release: 0.3
  sleep 0.25
end

live_loop同じ名前であれば新しいコードに滑らかに差し替えられる。ステージ上で:bassの和音を変えて再度Runを押せば、次のサイクルから自然に新しい和音が流れる。

Sonic Piの強み:

限界:

誰が使うか: 音楽の先生、生徒、「コードは知らないが触る楽器がもう一つ欲しい」ミュージシャン、Raspberry Piを使ったカフェのインスタレーション。

Sam AaronのTEDトーク「Programming as Performance」は、ライブコーディングの最もよく知られた入門映像だ。


3章 · TidalCycles — アルゴレイブの本家

Alex McLeanが2009年から作り続けているTidalCyclesは、Haskellのライブラリだ。音楽のライブコーディングシーンで「標準語」に最も近い。アルゴレイブのステージに立つ人の7割がTidalで弾く。

中心アイデア:すべてのパターンは関数。そして時間はcycle単位で流れる。

d1 $ s "bd*4 [~ sn] cp hh*8"

この1行を分解すると、

これがmini-notationの基本。本当の力は変換関数から来る。

d1 $ fast 2 $ rev $ every 4 (# speed 2) $ s "bd*4 sn cp hh*8"

fast 2で2倍速、revで逆再生、every 4で4 cycleごとにspeed 2(ピッチアップ) — すべてが関数合成で表現される。Haskellの$.がライブコーディングに絶妙に合う理由だ。

TidalCyclesが強い理由:

弱点:

誰が使うか: アルゴレイブのステージに立つほぼ全員。ICLC(国際ライブコーディング会議)発表者の半数。

インストールが負担なら、次章のStrudelに行こう。同じmini-notationをブラウザでそのまま使える。


4章 · Strudel — TidalCyclesをブラウザへ

Strudel(https://strudel.cc/)は2022年にFelix Roosが始めたJavaScript移植版。「TidalCyclesをインストールなしでブラウザで」というただ一つの目標のために作られた。

2026年時点でstrudel.ccにアクセスすればすぐ弾ける。インストール、依存関係、コンパイラ — 何もない。

stack(
  s("bd*4 sn cp hh*8"),
  note("c2 eb2 g2 bb2").s("sawtooth").lpf(800),
  s("rim*8").gain(0.6)
).cpm(140)

文法はTidalCyclesとほぼ同じ。s(sample)、note、mini-notation、変換関数までそのまま。違いはHaskellの$の代わりにメソッドチェーン(.lpf(800))を使う程度。

Strudelが決定的な理由:

限界:

誰が使うか: ライブコーディング入門者、教室(インストール権限のない学生)、即興のジャムセッション、ツイートでパターンを共有するSNSライブコーダー。

2026年時点で「ライブコーディングを一度触ってみたい」という人に最初に勧めるツール。


5章 · Estuary — 協働のライブコーディング

David Ogborn(マクマスター大学)のチームが作ったEstuary(https://estuary.mcmaster.ca/)は、**複数の人が同じ画面で同時にコーディングする**ライブコーディング環境だ。Google Docsのライブコーディング版だと思えばいい。

特徴は一つの環境で複数の言語を同時に使うこと。各パネルが異なる言語で動く。

複数の人がそれぞれパネルを持ち、同じBPMにロックされたまま同時にステージを作る。コロナ禍に遠隔アルゴレイブとして大きな注目を浴び、今もLiveCodeFestの常連ツールだ。

Estuaryが特別な理由:

限界:

誰が使うか: ライブコーディングワークショップ講師、遠隔ジャムセッション、学校サークル、アルゴレイブの合奏。


6章 · ORCΛ — エソテリック・シーケンサー

Hundredrabbits(Devine Lu Linvega + Rek Bell)のORCΛ(またはOrca、https://hundredrabbits.itch.io/orca)は、**三文字のセルで構成されたエソテリックなライブコーディング環境**だ。宇宙語のように見え、実際そうである。

.A.....
.0A8...
.......
.D8....

各アルファベットが演算子だ。Aは加算、Bは減算、Dは除算、Tはtrack、*はbang。セルが毎フレーム周囲のセルに信号を送って動く。一種の2Dセルラーオートマトン + シーケンサー + ビジュアルプログラミングの雑種だ。

Orca自体は音を出さない。MIDI/OSCを送出し、それをSuperCollider/Renoise/Ableton/Reaperで受けて音を鳴らす。「タイミングエンジン + ビジュアルシーケンサー」として動く。

Orcaがカルト的な理由:

限界:

誰が使うか: ノイズ・実験電子音楽、ジェネレーティブアーティスト、「他人と違う」を追求するライブコーダー。


7章 · FoxDot — Pythonでライブコーディング

Ryan Kirkbride(リーズ大学)のFoxDotは、Python + SuperColliderの組み合わせだ。TidalCyclesのHaskellが重い人向けのPython代替。

p1 >> pluck([0,2,4,3], dur=1/2, amp=0.8)
p2 >> bass([0,0,3,4], dur=2)

p1p2プレイヤーオブジェクト>>演算子で楽器とパターンを割り当てる。SuperColliderがバックエンドなので音色は事実上SuperDirtと同じ。

FoxDotの居場所:

限界:

誰が使うか: Pythonを使う開発者、データアーティスト、機械学習 ↔ ライブコーディングのクロスオーバー。


8章 · SuperCollider / Pure Data / Max/MSP — クラシック環境

この三つの環境はライブコーディングのインフラだ。上で見たTidalCycles、FoxDot、Sonic PiはすべてサウンドエンジンとしてSuperColliderを使う。Pure DataとMax/MSPはビジュアルパッチの二大標準だ。

SuperCollider

1996年にJames McCartneyが作り始めたsclang + scsynthアーキテクチャ。言語(sclang)とシンセサイザー(scsynth)がOSCで分離されている。

{ SinOsc.ar(440) * 0.2 }.play

この1行が440Hzのサイン波を出す。SuperColliderの真の力はSynthDef — 再利用可能なシンセサイザー定義にある。

SynthDef(\bass, { |freq=110, amp=0.5|
    var sig = LFSaw.ar(freq) * LFPulse.kr(2);
    sig = RLPF.ar(sig, freq * 4, 0.3);
    Out.ar(0, sig * amp)
}).add;

2026年でもSuperColliderは標準だ。NIME論文の半分、ライブコーディングのサウンドエンジンの7割がSuperColliderベースだ。

Pure Data (Pd)

Miller PucketteがIRCAM時代に作ったMaxをオープンソースで作り直したもの。ノードとケーブルで信号の流れを描く。

Max/MSP (Cycling '74、Ableton子会社)

MaxはPdの商用版でありお兄さん。三つが同じ根(Max → Pd → Max/MSP)から来ている。

クラシック vs ライブコーディング: SuperCollider/Pd/Maxはライブコーディングにも使えるが、本質的には環境だ。ステージでコードをタイプする美学を追求するなら、その上にTidalCycles/Sonic Pi/FoxDotが乗る。「スタジオで完成したパッチ」をステージに持って行くのが本業なら、Max/MSPをそのまま使う。


9章 · Hydra — 最も人気のあるビデオシンス

Olivia JackのHydra(https://hydra.ojack.xyz/)は2018年に登場し、5年で**ライブコーディングビジュアルの標準**になった。アルゴレイブで舞台背面のビジュアルの7〜8割がHydraだ。

中心はJavaScript関数型DSL + WebGLシェーダー。ブラウザのタブ一つで終わる。

osc(20, 0.1, 0.8)
  .kaleid(4)
  .color(2, 0.5, 1)
  .modulate(noise(3, 0.5))
  .out()

1行ずつ解釈すると、

Hydraの中心アイデアは関数チェーン = ビデオ合成oscnoisevoronoishapegradientソースで、.kaleid.modulate.rotate.scale.colorama変換だ。

Hydraが決定的な理由:

限界:

誰が使うか: アルゴレイブのVJ、ライブコーディングデュオ(音楽 + ビジュアル)、クラブビジュアリスト。

2026年時点で、ライブコーディングのビジュアルを1時間以内にステージレベルで作れる唯一のツール。


10章 · Punctual / p5.js — コード + 視覚

Punctual

David Ogborn(Estuaryの人)のPunctualは関数型シェーダーDSL。Hydraに似ているが、サウンドも一緒に扱う

saw [220,330,440] >> centre;
fb sin saw 0.1 >> rgb;

オーディオとビデオが同じ関数型表現から出る。学術的でミニマルな美学。

p5.js

Lauren McCarthyのp5.jsはProcessingのウェブ版。ライブコーディング専用ではないが、「コードで絵を描く」の代名詞として毎年新世代を育てる。

function setup() { createCanvas(800, 800); }
function draw() {
  background(0);
  for (let i = 0; i < 100; i++) {
    let x = noise(i, frameCount * 0.01) * width;
    let y = noise(i + 100, frameCount * 0.01) * height;
    circle(x, y, 5);
  }
}

ライブコーディングのステージよりは、Instagram + メディアアートギャラリーの標準ツール。Hydraがライブに強いなら、p5.jsはジェネレーティブアートに強い。

限界:

誰が使うか: メディアアート学生、Instagram/SNSアーティスト、NFTジェネレーティブ、教育。


11章 · openFrameworks / Cinder — C++陣営

ビジュアルライブコーディングのヘビーウェイト陣営。コードを書いてコンパイルして実行するスタイルなので、ステージでキーボードを叩くライブコーディングとは雰囲気が違うが、インスタレーションとコンサートビジュアルの標準だ。

openFrameworks (oF)

Zach Lieberman、Theo Watson、Arturo Castroが作ったC++クリエイティブコーディングツールキット。Processing/p5の精神をC++に持ち込んだ。

void ofApp::draw() {
    ofBackground(0);
    for (int i = 0; i < 1000; i++) {
        float x = ofNoise(i, ofGetFrameNum() * 0.01) * ofGetWidth();
        float y = ofNoise(i + 100, ofGetFrameNum() * 0.01) * ofGetHeight();
        ofDrawCircle(x, y, 5);
    }
}

p5.jsのコードとほぼ1:1対応。ただしC++なので速度が違う。4K 60fps、数十万パーティクル、マルチGPUまで処理可能。

Cinder

Andrew Bell(Barbarian Group)が作ったC++クリエイティブコーディングフレームワーク。oFよりさらに「プロフェッショナル」志向 — APIがより厳格でOOPらしい。

oF vs Cinder: 学校・オープンソースはoF、広告代理店・インスタレーション・ミュージアムはCinder側がよく見られる。両方ともヘビーウェイト。

誰が使うか: インスタレーションスタジオ(teamLab、Random International、Nexus Interactive Arts)、広告・放送ビジュアル外注、博物館のメディアコンテンツ。


12章 · TouchDesigner / Notch / Resolume / vvvv

ノードベースのビジュアルプログラミングの四天王。コードをタイプするライブコーディングとは雰囲気が違うが、ステージビジュアルとメディアアート現場で圧倒的シェアを持つ。

TouchDesigner (Derivative)

カナダDerivativeのTouchDesignerはノードグラフ + Python + GLSLだ。メディアアートスタジオの標準。

韓国メディアアートスタジオ(D'STRICT、a'strict、KOOO、Studio Locus Solus)の9割がTouchDesignerを使う。コエックスK-Wave、明洞ライトフェスティバル、DDPメディアファサード — ほぼすべてTouchDesignerだ。

Notch

イギリスNotchのNotchリアルタイムモーションデザイン + LEDウォール専用。After Effectsのライブ版だと思えば近い。

Resolume Avenue / Arena

オランダResolumeのAvenue/ArenaVJソフトウェア。クリップベースのライブビデオミキシング。

ライブコーディングとは違うが、Hydra → Spout/Syphon → Resolumeでライブコーディングの結果物をクラブVJセットに合成するワークフローが標準だ。

vvvv

ドイツのvvvv groupのvvvvはWindows専用のノードベースビジュアルプログラミング。vvvv gamma(2020年以降)は.NETベースで書き直された。


13章 · Renoise — トラッカーが帰ってきた

Renoiseは80〜90年代のトラッカー(AmigaのProTracker)の後裔だ。縦に流れるセルにノートを書き込むインターフェース。

| 00 | C-4 01 .. .... |
| 01 | --- .. .. .... |
| 02 | E-4 01 .. .... |
| 03 | --- .. .. .... |
| 04 | G-4 01 .. .... |
| 05 | --- .. .. .... |

各行が16分音符(またはそれより細かい)スロット。ノート + 楽器番号 + 音量 + エフェクトコマンドで1行が終わる。

Renoiseの居場所:

ライブコーディングとの接続:

誰が使うか: デモシーン作曲家、チップチューン、インディゲーム音楽、クラシックトラッカーユーザー。


14章 · TOPLAP / アルゴレイブ / LiveCodeFest / NIME / ICLI

ライブコーディングのコミュニティ + 学会地図

TOPLAP

TOPLAP(http://toplap.org/)は2004年にハンブルクで結成されたライブコーディングコミュニティ。名前は「Temporal Organisation for the Permanence/Proliferation/Promotion of Live Algorithm Programming」の頭文字という冗談半分の定義が公式。

Algorave

Algoraveはアルゴリズム + レイブの合成語。2012年にAlex McLeanとNick Collinsがシェフィールドで始めた。定義は単純だ。

2026年現在、東京、ベルリン、メキシコシティ、ブエノスアイレス、ソウル、シドニーで定期的に開催されている。

LiveCodeFest

LiveCodeFest(http://livecodefest.toplap.org/など)は24〜48時間のライブコーディングフェスティバル。毎年複数の都市で分散開催され、オンラインストリーミングも行う。2025/2026年シーズンはベルリン・東京・ソウル・メキシコシティなどでラインナップが組まれた。

NIME — New Interfaces for Musical Expression

NIME(https://www.nime.org/)は2001年に始まった学会。「音楽表現のための新しいインターフェース」という名前通り、**楽器・インターフェース・システム**全般の学術発表。

ICLI — International Conference on Live Interfaces

ICLIはもっとパフォーマンス志向の学会。NIMEがインターフェース自体に集中するなら、ICLIは「ライブパフォーマンスとしてのインターフェース」を扱う。


15章 · 韓国 / 日本 — 東アジアのライブコーディングシーン

韓国

2024〜2025年の間に韓国のライブコーディングフェスティバルが本格的に始まった。

韓国シーンの特徴:

日本

東京はアルゴレイブのアジア拠点だ。

東京・大阪はdemoscene + ライブコーディング + チップチューンの三角形が堅い。Renoise使用率も高い。


16章 · 誰がライブコーディングを学ぶべきか

対象別の参入ルート表。

+--------------------+----------------------------------------+
| 学生(中高生)       | Sonic Pi -> Strudel -> Hydra            |
|                    | (ブラウザのみ、インストール0)            |
+--------------------+----------------------------------------+
| ミュージシャン        | Sonic Pi -> TidalCycles -> SuperColl.    |
|                    | (Ableton Linkで既存環境と同期)            |
+--------------------+----------------------------------------+
| 開発者(Python)     | FoxDot -> Strudel -> TidalCycles         |
+--------------------+----------------------------------------+
| 開発者(JS)         | Strudel -> Hydra -> Punctual             |
+--------------------+----------------------------------------+
| VJ / ビジュアリスト  | Hydra -> TouchDesigner -> Resolume        |
+--------------------+----------------------------------------+
| メディアアーティスト | TouchDesigner -> openFrameworks -> Notch  |
+--------------------+----------------------------------------+
| デモシーン / チップ  | Renoise -> ORCA -> SuperCollider         |
+--------------------+----------------------------------------+
| 学術研究者          | SuperCollider -> Max/MSP -> NIME論文      |
+--------------------+----------------------------------------+

学生・入門者に最も推奨する90日コース。

Week 1〜2: Sonic Pi. 学校・家でインストール5分。初日からビートが鳴る。Sam Aaronの公式チュートリアルだけでも30章。

Week 3〜4: Strudel. ブラウザでstrudel.ccを開いて30分で最初のセット。mini-notationを身につける。

Week 5〜6: Hydra. Olivia Jackのhydra.ojack.xyzで5分で最初のビジュアル。osc().out()から。

Week 7〜8: Strudel + Hydra連動. 同じブラウザタブで両方を同期。アルゴレイブのソロセットの最小構成。

Week 9〜12: TidalCyclesまたはTouchDesignerを選ぶ. 音楽を深く行くか(TidalCycles)、ビジュアル・メディアアートに拡張するか(TouchDesigner)を決める。

このコースが終われば、ローカルのアルゴレイブのオープンステージで5分セットくらいは弾ける。


17章 · おわりに — コードはステージ衣装だ

ライブコーディングシーンには長らくの格言がある。「Show us your screens」 — コードを隠さず見せろ。観客がコードを読めなければ、それはライブコーディングではない。

この一文には二つの意味がある。

2026年のライブコーディングはもう辺境ではない。学校の教室でSonic Piが回る。土曜の夜のクラブでTidalCyclesが回る。火曜のメディアアートスタジオでTouchDesignerが回る。そしてその間に、アルゴレイブという名の小さな運動が15年同じスローガンを叫び続ける。

コードはステージ衣装だ。よく着よう。


参考 / References

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